心を語る歌物語 伊勢物語
伊勢物語は今から1100年ほど前の西暦900年頃に成立した歌物語です。
平安時代には『在五の物語』といわれた在原業平の物語といわれています。
古の歌を楽しみながら物語を菓子にうつしてみました。
歌に出会い、それぞれの思いと菓子とを見比べながら、歌をそして日本という国に
遊んでほしいと思います。
第1回 しのぶのみだれ
第2回 西の対
第3回 白玉か (第六段 芥川)
第4回 かへる浪かな (第七段)
昔 ある男が、京都に住むのが何となくつまらなくなって、
東国に行きました。
伊勢と尾張の国の境の海岸を通って行くとき 波がたいそう白く立つのを見て
いとどしく 過ぎゆくかたの恋しきに
うらやましくも かへる浪かな
とよんだのでした。
(日がたつにつれて ますます遠く過ぎ 離れてゆく京の方が恋しい折に
ながめやる浜辺に 白波がよせては 返している
行って帰ることのない自分には まことにうらやましく思われる
寄せては また もとの沖の方へ かえっていく波よ )
干菓子 かへる浪かな
「かへる浪かな」をテーマに創られた干菓子です。
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